光回線のマンションプランは、戸建てよりも安いのが特徴。しかし、契約するときの確認事項が多くなるため、注意が必要です。
またマンションプランは、料金システムが複雑になるので、「戸建てのお得な光回線=マンションでもおすすめ」とは限りません。
そこで今回は、マンションで契約するためのチェック項目を紹介しながら、おすすめの光回線を比較してみました。
選び方のポイント・注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
■ 【結論】利用回線別のおすすめ光回線をご紹介!安定した回線ならOCN光がおすすめ!
※「ポケットWi-Fi」は、ソフトバンク様の登録商標であるため、本記事では「ポケット型WiFi」という表記を使用しております。
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契約前に確認!マンションに光回線を引くときのチェック項目
光回線でマンションを利用する場合、まずはインターネット環境がどうなっているのかを確認する必要があります。
ここでは、マンションの管理人や不動産会社に、光回線について聞いておきたいポイントをまとめてみました。
光回線がマンションに導入済みか
マンションに光回線が導入されていれば、その回線に契約することが可能です。ただし、回線の種類によって、契約先も異なります。
なのでまずは、「光回線の導入状況」と「導入されている回線の種類」を確認しておきましょう。ちなみに、フレッツ光回線が利用できれば、光コラボにも契約できますよ。
もしマンションに光回線が引き込まれていない、または別の光回線を利用したい場合は、事前に回線工事をする必要があります。
光コラボとフレッツ光は、同じ回線を利用しています。つまり、フレッツ光に対応しているマンションなら、光コラボも契約可能です。
※光コラボ:ドコモ光、ソフトバンク光、BIGLOBE光、So-net光など
光回線の導入状況 | 利用できる光回線 |
---|---|
NTTの光ファイバー (フレッツ光)が導入済み | フレッツ光 ドコモ光・ソフトバンク光など |
auひかりが導入済み | auひかり |
NURO光が導入済み | NURO光 |
その他の回線が導入済み (ケーブルテレビ回線など) | 導入されている光回線による |
アパートに光回線がない 別の光回線を利用したい | 管理人や大家への相談が必要 |
マンションで光回線の工事をするか
基本的に、マンションで光回線を使うときは、回線工事を行います。しかし、部屋の中に「光コンセント」があれば、工事なしで利用することもできます。
光コンセントとは、光回線と通信機器を繋ぐために、工事で設置されるものです。「光」の文字が目印で、前の住人が使っていれば、そのまま残っている可能性があります。
光コンセントがない場合は、マンションに導入されている光回線を、部屋まで引き込む工事が必要になります。工事自体は、30分〜1時間ほどで終わる簡単なものです。
当日は立ち会いが必要になるので、予定のあいている日に申し込みをしましょう。もし「無派遣工事」と言われれば、立ち会いなしで工事は完了しますよ。
光回線の工事状況 | 光回線の工事の有無 |
---|---|
回線が部屋まで引いてある (光コンセントがある) | 工事なしで光回線が使える |
部屋に引かれていない (光コンセントがない) | 簡単な工事してもらう必要がある |
アパートに光回線がない 別の光回線を利用したい | 管理人や大家への相談が必要 |
管理人・大家に工事の許可が必要か
光コンセントが設置されていて、部屋まで光回線が引いてあれば、工事済みの状態です。なので管理人や大家から、許可をもらう必要ありません。
またマンションには導入済みで、部屋までは引かれていない状態でも、工事の許可は不要です。ただし、念のために確認しておくと、退去時のトラブルを防止できますよ。
一方、マンションに導入されていない場合や、別の光回線を引きたい場合は、工事で穴をあけたりする可能性があります。そのため、管理人や大家の許可がないと工事はできません。
光回線の工事状況 | 管理人・大家の許可 |
---|---|
回線が部屋まで引いてある (光コンセントがある) | 許可なしで利用できる |
部屋に引かれていない (光コンセントがない) | 念のため許可をもらうと安心 |
アパートに光回線がない 別の光回線を利用したい | 事前の許可が必要 |
どこで契約するとお得?マンションで使う光回線の選び方
戸建てタイプとは違い、マンションタイプの光回線は、物件ごとに料金が異なる場合があります。なのでまずは、基本料金の安さを確認するようにしましょう。
またスマホ割引のある光回線を選べば、月額500円〜1,000円の割引がずっと続きます。対象となるスマホは、契約先ごとに異なるため、スマホに合わせて決めるのもおすすめです。
さらに通信速度の速さや安定性にもこだわれば、インターネットを快適に楽しめますよ。これらのポイントを比較した上で、自分にぴったりの光回線を探してみてください。
- 基本料金が安い(長期契約でもお得)
- スマホ割引がある
- 工事費が無料になる
- キャンペーンがお得
- 通信速度が速い・安定している
徹底比較!マンションでおすすめの光回線を紹介
ここでは、マンションタイプの料金が安く、通信速度の速いおすすめ光回線をまとめてみました。
基本的に、NTTのフレッツ回線が利用できるのであれば、光コラボがおすすめです。光コラボはフレッツよりも基本料金が安く、キャンペーンも充実しています。
また頻繁にゲームをしたり、動画を楽しみたい方には、速度の速いNURO光もおすすめです。NURO光が導入されているマンションは少なめですが、最安で利用できますよ。
アパートの回線 | 基本料金 | 工事にかかる費用 | スマホセット割引 | 通信速度 | |
---|---|---|---|---|---|
ドコモ光 (光コラボ) | NTTの光回線 (フレッツ光) | 4,400円 | 16,500円 (実質無料) | ドコモ | 最大1Gbps |
ビッグローブ光 (光コラボ) | NTTの光回線 (フレッツ光) | 4,378円 | 29,700円 (実質無料) | au | 最大1Gbps |
ソフトバンク光 (光コラボ) | NTTの光回線 (フレッツ光) | 4,180円 | 26,400円 (実質無料) | ソフトバンク | 最大1Gbps |
auひかり | auひかり回線 | 3,740円〜 | 33,000円 (実質無料) | au | 最大1Gbps |
NURO光 | NURO光回線 | 2,090円〜 | 44,000円 (実質無料) | ソフトバンク | 最大2Gbps |
光回線のマンションタイプはなぜこんなに安い?
光回線のマンションタイプが、戸建てより安い理由は、「マンションの配線方式」にあります。
基本的に戸建てでは、1世帯で1本の光回線を利用します。しかしマンションタイプでは、全世帯で1本の光回線を共有しているので、料金が安く設定されているのです。
しかし全世帯の光回線を共有すると、通信速度が遅くなるリスクもあります。特にアクセスが集中する夜の時間帯は、繋がりにくいと感じるかもしれません。
もし速度が気になる際には、許可をもらうことで、別の光回線に直接契約することも可能です。この場合は、マンションでも個人契約の扱いになり、戸建て料金になるので注意してください。
マンションの配線方式は「光配線方式」がおすすめ
光回線の配線方式は全部で3つあり、マンションごとに異なります。
どの配線方式が用いられているかによって、最大通信速度が変わるので、契約する前にチェックしておきましょう。
1番のおすすめは「光配線方式」です。この方式で分配されていれば、通信速度が最大1Gbpsになるので、クオリティが高い状態でインターネットを利用できます。
LAN方式の場合、マンションに光回線が引き込まれていますが、各部屋まではLANケーブルで分配されています。同様にVDSL方式だと、各部屋までアナログの電話線で繋がれています。
特にVDSL方式は、最大通信速度が100Mbpsに下がってしまうので注意が必要です。また接続する部分も、光コンセントではなく、以下のようなものになっています。
ちなみに最大100Mbpsという速度について、普通にネットを利用する分には問題ないでしょう。
ただしゲームや動画を楽しみたい方にとっては、不便に感じるかもしれません。
配線方式 | 通信速度 |
---|---|
光配線方式 | 最大1Gbps (100Mbpsの場合もある) |
LAN方式 | 最大100Mbps |
VDSL方式 | 最大100Mbps |
インターネットが無料で使えるマンションも!ただし速度は遅め
賃貸マンションの中には、すでに光回線が自宅まで導入済みで、無料で使えるところもあります。たとえば、レオパレスの「レオネット」などがこれに当たります。
ただしマンションの配線方式・光回線の種類によって、通信速度が遅くなってしまうことも。またスマホ割引が適用されないデメリットもあるので、一概におすすめはできません。
特にスマホ割引は、スマホ利用者が多いほどお得になる仕組みです。通信速度の速い光回線もお得になるので、家族でマンションに暮らす場合は、ぜひ検討してみてください。
・マンションタイプ4,400円
・スマホセット割1,100円×3台
4,400円(月額)ー3,300円(スマホ割×3)=1,100円(実質月額料金)
※厳密には、マンションの共益費に光回線の利用料金が含まれており、完全無料というわけではありません。
マンションで実施する光回線の工事について
マンションには、光回線の共有スペース(MDF室)という部屋があり、そこから各部屋へ光回線が分配されます。そのため工事内容も、戸建ての場合と少し異なります。
すでに光回線が導入されているマンションでは、以下の流れで工事が行われます。
1、共有部分(MDF室)から部屋へ接続
2、室内で通信機器を設置する
3、通信機器を接続する
電柱からの引き込み工事がないので、マンションでの回線工事は、おおよそ30分〜1時間で終わるでしょう。
ただし光回線が導入されていない場合や、別の光回線を契約する場合は、おおよそ1時間半~3時間程度かかります。
1、電柱から光回線を引き込む
2、共有部分(MDF室)から部屋へ接続
3、室内で通信機器を設置する
4、通信機器を接続する
どちらのパターンでも、工事当日は契約者、または代理人の立ち会いが必要です。また予約は取りづらく、申込みから最短2週間、長くて1ヵ月以上先の工事となります。
ちなみにマンションの工事費用は、おおよそ15,000円〜30,000円です。光回線の導入状況によって、安くなる場合もありますが、工事費が無料になるところなら安心して契約できます。
マンションで回線工事ができない・速度が遅い場合は?
もしマンションで光回線の工事ができない場合は、別の光回線も検討してみましょう。通信速度も、改善される可能性があります。
また、光回線以外の方法を探してみるのも良いでしょう。この場合は、ホームルーターとポケット型WiFiが選択肢になります。
自室でWi-Fiを使いたい方には、ホームルーターがおすすめです。端末をコンセントに差すだけで利用できるので、工事ができないマンションでも使えます。
外でもWi-Fiを使いたいのであれば、ポケット型WiFiを検討してみましょう。通信制限になる場合もありますが、マンションで一人暮らしをしている方なら、問題なく使えますよ。
ホームルーター | 工事不要の置き型Wi-Fiルーター 例:Softbank Airなど |
---|---|
ポケット型WiFi | 家でも外でも使えるモバイルルーター 例:WiMAXなど |
これも確認!マンションで光回線を解約するときの注意点
マンションを退去するタイミングでは、光回線の解約をする必要があります。更新月であれば無料ですが、それ以外だと違約金がかかってしまうので注意が必要です。
また工事費用が分割払いで、解約するときに支払い途中の場合、残りの金額を請求されてしまいます。なので事前に、何回払いになっているのか、確認しておくようにしましょう。
ちなみにマンションの光回線は、そのまま残しておいても問題ありません。ただし、管理人から元通りにするよう言われた場合は、撤去工事の申し込みをしてください。
光回線をマンションで使うときの確認事項まとめ
今回は、マンションで契約するときのチェック項目や、おすすめの光回線などを解説しました。
戸建ての契約と比べて、マンションの光回線は、確認すべきポイントがたくさんあります。損をしないためにも、管理人・大家・不動産会社へ連絡するようにしましょう。
マンションの場合は、回線工事がすぐに終わるため、比較的早くインターネットが使えるようになりますよ。
ただしマンションタイプの料金システムが複雑で、選ぶときや解約するときにも注意点が必要です。なので、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてくださいね!
光回線がマンションに導入済みか
マンションで回線工事をするか
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