インターネットの速さは、通信速度で表すことが一般的です。しかし、快適さにこだわるなら、インターネット上での操作性に関わる「ping値」も重要になります。
実際のところ、ping値を意識しているユーザーは少ないでしょう。そこで今回は、ping値とは何なのか、意味や役割をまとめてみました。
また数値を調べる方法や、遅いときの原因と対処法も紹介しています。
初心者でもわかりやすいように、難しい言葉を使っていないので、ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもping値とは?意味と読み方をチェック!
そもそもping値とは、インターネットの応答速度を表す数値です。読み方は「ピン」や「ピング」で、レイテンシと表記される場合もあります。
ping値を調べると、回線の混雑状況などを確認できます。数値を表すときの単位は、ms(ミリセカンド・ミリ秒)です。
この数値が低いほど、操作の時間が早くなるので、インターネットは快適になります。
「pingが通る・送る・打つ」と表現することも
インターネットの接続状況を調べるときにも、pingを使う場合があります。
ネットワークからの応答があれば「pingが通る」、応答がなければ「pingが通らない」と表現するので、覚えておくと良いでしょう。
またWebサイトの更新情報を、Googleなどの検索エンジンに、いち早く通知できるメリットもあります。その際には、「pingを送る・送信する・打つ」という言葉を使います。
pingが通る | ホスト・サーバーから応答がある →ネットワークに繋がっている |
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pingが通らない | ホスト・サーバーから応答がない →ネットワークに繋がっていない |
参考:通信速度とping値は何が違う?
一般的にインターネットの速さとは、通信速度の速さで表します。
速度が速ければ、1秒間に大量のデータが送信できるので、通信も快適になります。
それに対してping値とは、操作のラグ(遅延時間)を測定したものです。
ping値が速いほど、タイムラグが少なくなり、操作がスムーズになります。
なのでインターネットを利用する上で、通信速度とping値は、どちらも重要な数値と言えるでしょう。
いくら通信速度が速くても、ping値が遅いと意味がないので注意してください。
通信速度 | 1秒間に送信できるデータ量を表す数値 単位はbps(ビーピーエス) |
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ping値 | 操作のラグ(遅延時間)に関わる数値 単位はms(ミリセカンド・ミリ秒) |
ping値が重要になるタイミングとは?
ここでは、どんなときにping値が重要になるのかをまとめてみました。
おおよその目安も紹介しているので、参考にしてみてください。
ビデオ通話やWeb会議をするとき(LINE・Skypeなど)
LINE・Skype・Zoomなどの無料チャットツールでは、常にデータを送受信しています。
なのでping値が悪いと、ビデオ通話の音声や動画で、タイムラグが発生します。またテキストメッセージを送受信するときも、遅いと感じるでしょう。
一般的に、スマホやパソコンを普通に使う程度なら、ping値は50ms以下が良いと言われています。
オンラインゲームをするとき(RPG・FPSなど)
オンラインの対戦ゲーム・シミュレーションゲームでは、繊細な操作が求められます。
しかしping値が悪いと、ラグが発生しやすく、うまく操作ができないでしょう。快適さにこだわるなら、ping値は30ms以下が目安です。
オンラインゲームを楽しむためにも、通信速度だけでなく、ping値もチェックするようにしてください。
【調べ方】ping値はコマンドを実行すればわかる!
もし利用しているパソコンがWindowsなら、「コマンドプロンプト」を利用して、ping値を確認できます。調べる方法は、以下の通りです。
pingコマンドを入力する際には、通信先のIPアドレスが必要になります。ただし初心者の方だと、操作するのは大変でしょう。
もし難しいと感じる場合は、ping値を調べられるサイトを利用するのもおすすめです。
- Windowsキーを右クリック
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を選択
- pingコマンドを入力
※参考「バッファロー公式サイト」
サイトやアプリで簡単に確認する方法
ping値を測れるサイト・アプリを利用すれば、計測ボタンを押すだけで、簡単に数値をチェックできます。
これらはWindowsのパソコンだけでなく、Macにも対応しています。またスマホやタブレットからも確認できるので、一度ping値を調べてみると良いでしょう。
ただし一部では、通信速度の結果だけが表示されるサイトもあるので、注意が必要です。別のページでは、ping値も一緒に調べられるところをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
ping値が遅いときの原因と改善方法
- 一度電源を落とす
- Wi-Fiの接続台数を確認する
- ルーターの置き場所を変える
- 有線接続にする
ping値が遅くなる主な原因としては、Wi-Fiルーターへの負荷が考えられます。なのでまずは、再起動をしてみるのがおすすめです。
またWi-Fiの接続台数が多くなると、ping値は遅くなってしまいます。特に使っていないスマホやパソコンが、Wi-Fiに自動接続されていないか、確認してみてください。
他にも、Wi-Fiルーターとの距離をチェックしてみましょう。距離が遠いと電波が不安定になりやすいので、置き場所を変えたり、有線接続にしたりする必要があります。
別のページでは、より詳しく改善方法をまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。
まとめ:ping値とは通信速度と同じぐらい重要な数値
ping値とは何かを調べるために、意味や役割をまとめてみました。
ping値とは、インターネットの応答速度を表す数値です。ping値が速いほど、インターネットの操作が快適になります。
特にビデオ通話やWeb会議、オンラインゲームをするときには、重要な数値となるでしょう。もし遅いと感じる場合は、一度ping値を調べてみるのもおすすめですよ。
ちなみに別のページでは、回線速度・ping値どちらも速い光回線をまとめています。もしインターネットの速さにこだわりたいなら、ぜひチェックしてみてください。